原体験と創業ストーリー
がん末期で食事が摂れなくなった患者さんが、「甘いものを食べたい」と訴えた日。
医療的介入を決断し、再び食事ができたとき、本人と家族の喜んでいた姿を忘れません。
その瞬間、気づきました。
医療の本質は、「正しさ」ではなく、「人生にとっての意味」だと。
けれど現場では、効率化の名のもとに、
“人と向き合う時間”が削られている現実があります。
創業の決意
私はこの矛盾に抗うように、在宅医療の現場から医伝士を立ち上げ、kowairoというツールを創っています。
声から記録と連携を生み出し、“その人らしさ”を支える仕組みです。
これは単なる便利ツールではありません。
人と人生に向き合う力を、医療に取り戻す挑戦です。